実印の用途

実印

 法的取り決めは御座いませんが、印相学上男性はフルネーム18㎜、女性は名前のみの13.5㎜橫彫りが一般的です。
 15歳が成年とされていた明治時代前は苗字を大名から与えられていたため名無しの農民もおりました、戸籍にも属せない人も多く近所の寺院が身分を保障してくれる役所的役割を果たして居たためです。
苗字はとてもありがたきモノとして自分の証明をして頂くための「あかし」です。女性は戸籍法上婚姻関係を結べば必然的に結婚相手の戸籍に入り縦から下る先祖からの名前を横の名前で請け、井形の細胞を造り新しい命を誕生させるよう祈りが籠もっており13.5㎜と男性より小さめで名前のみの横彫りです。弊社はこういった人々の営みと史実に基づく造りを忠実に遵守している為沢山のお客様の人生に違いが出て来るのではないでしょうか。

①実印登録

実印は住民登録のある市区町村役場に登録した印鑑の事を云います。
 契約時に使用者の意思を表明する役割を果たしますから印鑑登録は原則として15歳未満は不可で印鑑の所有者本人の申請が必要です。
市区町村によって違いますが大きさは8ミリの正方形に収まらず25ミリの正方形からはみ出さないものと言う規定が多いですがまた登録印は戸籍上の氏名、苗字、名前のいずれかが完全に表示されたものに限られ苗字名前の1部をつけたものや苗字と名前の頭文字同士を組み合わせたものやひらがなやカタカナに変えたものは登録できない場合もあります。


②不動産売買賃貸借

 家や土地、マンションなど不動産の購入や賃貸借の手続きを行う際、売買契約と所有権移転登記において、実印を求められます。売買契約書やローン契約書、所有者、登記申請書、原因証書、その他、実印や売主の実印登録証が必要になります。

③自動車の売買、譲渡

 マイカーの購入も実印が欠かせません。車を所有するにあたり殆どの方がディーラーに一任し実印登録証明書を提出して終了です。しかし中古車を知人に譲ったり業者を通さず個人で売買するなど移転登録を申請する際、双方の実印証明書と実印が必要となりさらに譲渡証書も新旧所有者を記入し旧所有者の実印を押したものを提出し委任状に関しても新旧所有者双方の実印の押印が求められます。

④遺産分割

遺産分割とは相続人が2人以上いる時に遺産を分けて各個人の財産とすることです。
まず遺産分割協議書に明記し遺産相続人全員が署名捺印を捺印の印鑑証明を添付して各自一通ずつ保管します。

⑤遺言

遺言は「自筆証書」「公正証書」「秘密証書」の3種類ありますが実印が必要なのは公正証書ですこれは遺言者が選んだ2名の承認が立ち会いのもと遺言内容を公証人に口述し公証人が書記作成すると言うもので遺言者の実印印鑑証明書が必要となります。

なお弊社のお客様は実印を道具として使うと同時に縁起物やお守りとしてところが店の伴走者となるよう自力で良い結果を出しておられます。

銀行印の用途

実印

 サイズは一般的に15㎜です。

日銀発行券「お札」の表に「総裁之印」と捺印してあります。
 このサイズが15㎜男性用銀行印のサイズで裏は「発券局長」と捺印があり13.5㎜の大きさで女性用の実印、銀行印と兼ねて最適であると戦前から同じ印鑑のサイズになっております。
 日本の通貨紙幣に見習い、お金に密接な関係性を持つ銀行印は家の財産人の信用も包摂している大切な印鑑です。





①口座開設

金融機関に届出をしている印鑑を銀行印、財宝印とも呼びます。
用途は銀行口座の開設や郵便貯金の登録などです。ATMで定額以上の多額の現金を下ろしたり振り込んだりする事が出来ません。その際は窓口へ行って身分証明書を提出してからの行使となります。

②金融機関との契約

キャッシュカードの作成、投資信託のお手続き、住宅ローンを組む際の登録、有価証券など信用の裏付けになる懐刀となるのが銀行印です。
財産とは経済力ですから生きたお金を生み出し与える健全な循環がその人の人生を充実させて行くと感じます。

③お金は「縦に流れて全て失う」という都市伝説は無い

彫りの内容は男女共に苗字の縦彫りです。中には区別の為横に彫るお店もありますが、文字の来歴は竹簡です。江戸時代の公正証書は竹で縦書きにした竹簡を紐で繋ぎ籠に入れ、留め具の場所に粘土を塗りその上に封緘印を押して各大名へ幕府の指令を藩ごとに伝えていました。

パブリックな場所でファミリーネームを登録する際は持っておられる本人が解りやすく馴染み易い文字の配列が捺印した後の自信として還って来る事かと存じます。

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